ヘアカラー豆知識

詳細にお伝えします。。。

毛髪診断のポイント

              

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お客様が求めるヘアカラーを表現するために、毛髪診断は重要な役割を果たします。
 
人それぞれ髪質や状態は様々で、お客様に合わせたカラー剤の選定やテクニックで表現するからです。

毛髪診断を「新生部」と「既染部」に分けてそれぞれの診断に必要なポイントを紹介します。

新生部

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下の1~20番のカラーイメージ写真は、日本人の標準毛を明るくしたときに出てくる色味をイメージしたアンダーレベルスケールです。しかし、同じ黒髪でも明るくしたときに出てくる色味は人により差があるので、髪質や明るさを診断してお客様のイメージのカラーを表現していきます。

■アンダーレベル…生え際から既染部までの地毛部分のこと
※下のカラーイメージはPC環境により多少色味に違いがあります。
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既染部

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既染部の毛髪診断では、アンダーレベル以外にヘアカラー履歴やダメージの度合いなどが重要です。
既染部全体の状況をよく確認した後、使用するカラー剤を選びます。もちろん毛髪の状態に合ったテクニックで染めていきます。
■ヘアカラー履歴
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既染部にヘアカラーの染料が残っていると仕上がりに大きく影響する場合があるので、お客様にいつ、どんなヘアカラーで何色にしたかをお尋ねます。
それと同時に新生毛の長さで前回からのヘアカラーの期間や希望色を表現する上で不要な染料が残留していないかを確認します。
ヘアマニキュアや黒染め・へナ・草木染をしている場合、特にホームカラー(昆布系&銀塩系等)は希望道りの色味を表現できない場合がありますので、お客様とカウンセリングさせて頂きながらカラーを決めていきます。
■アンダーレベル
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既染部へのカラーリングでは、現在のアンダーレベルからご希望の色調や明度にするために、どんな色素が必要なのか、あるいは不要なのかを計算して薬剤を選定して行きます。
ヘアカラー履歴同様、アンダーレベルをしっかりと把握する事がポイントです。
■ダメージレベル
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毛髪のダメージの度合いによって、同じカラー剤を使用しても染料の入り方や退色には差があります。
そのことをあらかじめ考慮して、カラー剤の選定をしています。

カラーコントロール

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ヘアカラーでは、カラーチャートの色をそのまま使用しただけではご希望のカラーにはなりません。
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ご希望の色味を表現するために必要なヘアカラーの色相や明度、彩度の調整が必要になります。
【隣接色】
 色相環で隣接した色同士をミックスすると、中間の色をつくることができ単品では出せない色を表現します。
【補色】
 色相環で向かい合った色同士が混ざり合うと、お互いの色味を打ち消します。
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カラーチャート

さまざまなカラーチャートのご紹介

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明度

明度とは最低明度を黒、最高明度を白とし、1.2.3...12.13...
と数字が大きく表示するごとに明るい色味になることを意味します。
明度の基準になっている無彩色段階は、その特徴を持たないという意味のニュートラル(Neutral)の頭文字Nをとって、N1.N2.N3・・・のように表します。
有彩色の各色相の明度も同じ明度の無彩色と視覚的に同じになるよう定められています。
*市販カラー剤は美容室の表示とは逆に表示されているケースがほとんどなのでご注意ください。
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彩度

彩度とは無彩色の彩度を0(ゼロ)として、そこに有彩色が加わる割合が増すにつれ、彩度の尺度も1.2.3...と増加していきます。
実際に実現できる最高彩度は、顔料や染料の種類や色相によってもかなり差があります。
また、同じ色相の中でも明度によっては低彩度の色しか実現できません。

チャートの見方

明度は上下、彩度は左右で表します。
白髪に染まる色は各メーカーともに明度9までとなっています。

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パーマによる退色

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